園長あいさつ

ロバートフルガムの「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」という題名の本がありますが、ある人の人格を問うときに幼児体験は…などと話題に上るように、確かに幼児教育は人の基礎基盤として、その人格の根幹を形成する部分があると思います。収穫あとの大根は、畑にあった状態と同じように葉のある方を上にして保存すると長持ちすると聞いたことがありますが、教育も同じで、特に幼児期は出来るだけ何世代かに渡り兄弟など異年齢が近くにいるという、大家族、昔の村社会に近い環境が望ましいと、幼児教育に相応の期間携わったものとしてつくづく感じます。

モンテッソーリ教育は、意図をもって開発された伝来の教具への取り組みと、それらを通して幼児が元来持っている興味関心、集中、成功体験、満足といったサイクルの元、異年齢縦割りのクラスの中で展開されます。そこでは、幼児の神から与えられた元々の姿が発揮されます。子どもは本来、胎内で経験していた秩序と静けさを好むのです。

本園では、そういった環境をできるだけ維持しながら、本人主体の元、人の持って生まれた本来の力が発揮でき、自然体で育つよう、教職員が日々研鑽を重ねて一丸となって取り組んでいます。その中で、自由奔放でなく“責任を伴った自由”を身につけていきます。

139年の歴史を持つ本学院で、保護者の皆さまとご一緒にお子様をお育てするという一役を担わせていただければ、幸いです。

大阪信愛学院幼稚園
園長
大谷 文彦

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